小笠原広記

ビジュアライター 小笠原さんへのインタビュー【第2部】「トップレベルの感覚を取り入れる」

小笠原広記さんと佐藤久美の対談【第2部】です。

ビジュアライター 小笠原さんへのインタビュー【第1部】「言葉にできないもどかしい時代」小笠原広記さんと佐藤久美の対談です。 小笠原さんは現在、「ビジュアライター」を名乗り、様々なお仕事をされていらっしゃる...

第1部で、意外にも小笠原さんは、何か専門的な機関でWEBデザインを学ばれたわけではないということがわかりました。

じゃあ、なぜWEBのデザインをやろうと思ったのか、すごく気になりますよね。

しかも今回の第2部では、小笠原さんが世界的なデザインコンテストで大賞を受賞されたときの裏話をしてくださっています。

どんな思考で受賞作品を作ったのか、とても参考になる内容です。

編集長 久美
編集長 久美
WEBのデザインをやろうと思ったのは何でなんですか?
小笠原さん
小笠原さん
東京の不動産会社に勤めて、そこで3年くらい勤めてから、仲間内で独立しようって話になったんですね。
編集長 久美
編集長 久美
そうなんですね!
小笠原さん
小笠原さん
不動産屋さんのお店を出す時に、何かロゴとか必要じゃねっていう話になって、そこで僕自分で作ったんですよ。

WEBデザインを始めるきっかけは独立だった

不動産会社に勤めたあと、仲間と独立をするわけですが、お店を出すとなると、お店のロゴや看板のデザインなどが必要になりますよね。

デザイン事務所に依頼しても良かったのですが、独立当時は手探りの状態だったので、自分たちでできることは、自分たちでやろうということで、ここでロゴデザインをやったのが、きっかけになります。

編集長 久美
編集長 久美
思いっきりきっかけですね。
小笠原さん
小笠原さん
そうなんですよ。ただそれは、じつは1年ぐらいでやめちゃったんですよ。
編集長 久美
編集長 久美
あ、そうなんですね!
小笠原さん
小笠原さん
それで、先ほど話した群馬に戻ってきて、デザイン会社に就職したかったんだけど、面接で落とされて・・・じゃあ、自分でやるしかないな、ということでマッチングサイトで仕事を探しました。

バナー1個500円の時代

マッチングサイトを使って、ものすごく低単価な、バナー1個500円とか、ヘッダー1個3000円とか、そういう仕事をやりながら日雇いの仕事をやっていたっていうのが、フリーのWEBデザイナーのきっかけになります。

小笠原さん
小笠原さん
いくら仕事しても、全然収入につながらないくらい、超低単価で仕事してたんですよね・・・

1件5万円の案件との出会い

1件500円などの、超低単価な案件をこなしている中、少しだけ高単価な1件5万円もらえる案件がありました。その案件というのが、当時の高額塾とか情報商材などのLP(ランディングページ)をデザインする仕事だったんですよね。

小笠原さん
小笠原さん
当時は仕事を選べなかったので、文章読んで、うさんくさいというか、誰が買うんだろうって、思いながら、仕事をしてました。
小笠原さん
小笠原さん
当時は、もちろん今みたいに、アフィリエイトとかネットビジネスとか、そういう知識は全くない状態でLPを作っていて、こういう世界も一応あるんだなっていうことは、ちょっとそこで気づいたっていうこともあったんですよね。
編集長 久美
編集長 久美
それは面白いですね!アフィリエイトとかは知らないで、先に5万円もらえる仕事があるということで、それがたまたま高額塾とか情報商材系のLPだったっていうことなんですね。

そこから定期的にお仕事がもらえるようになって、今までは3000円の案件だったら10個作って3万円ですよね。30万円もらおうと思ったら、100個作らないといけないわけです。ちょっと不可能ですよね。

でも、 LP作成であれば、月4本で20万円ぐらいになるので、低単価でデザインをしているときよりは、良かったんですけど、気持ちとしては、「こんなもん作りたくない」と思ってたんですよね。

小笠原さん
小笠原さん
で、月に20万とか22万とかそれぐらいしかいかないなんだったら、これ自分で自分のデザインした方がいいんじゃないのかなって思ったんですよね。

自分で作成したLPで初報酬!

デザインは出来るので、見よう見まねで文章も書き、2個、3個、4個と複数のLPを作っていき、3か月後くらいに初めて、100円のアフィリエイト報酬を生み出すことができました。

今まではデザインというものをお金と交換していたのが、デザインを誰かに提供してお金をもらうという方法じゃなくて、違う方法でお金を生み出したっていう感覚があったんですよね。

小笠原さん
小笠原さん
めちゃくちゃうれしかったですね~
小笠原さん
小笠原さん
それを継続していたら、だんだん8万とか15万とか、6か月で15万円ぐらいかな。
編集長 久美
編集長 久美
スゴイですね~
小笠原さん
小笠原さん
で、9ヶ月後に67、8万円になったんですよ。で、この辺のストーリーはよく話をしているんですけど、もう100万余裕じゃんっていう風に思っちゃったんですよね・・・

100万円目前、感じた違和感・・・

順調にアフィリエイト報酬も伸び、このまま続けていけば、100万円に届くな、と思いつつ、「なんかこのままでいいのかな」っていう違和感も覚えていました。

そう考えるのと同じ時期に、提携していた会社が、アフィリエイトから撤退したんですよね。

小笠原さん
小笠原さん
LPはあるから、提携先を変えれば、ある程度の報酬は上がるとは思ってたんですけど、やりたくなかったんですよね。
小笠原さん
小笠原さん
で、1枚ペラのLPでアフィリエイト始めたんですけど、そういうのじゃなくて、もっとでかいサイトで勝負しようと思ったんですよね。

ビッグキーワード狙いで大失敗?!

当時は、入り口が1つで、出口が複数あるサイトを作っていました。これは、ビッグキーワードを狙って、キャッシュポイントとなる商品や商材を狙うというような方法を取っていたんですけど、これで大失敗して、このときに、出口を複数作るんじゃなくて、1つでいいんだな、ということに気づいたんですよね。

小笠原さん
小笠原さん
今コンテンツマーケティングっていう言葉がありますけど、当時はコンテンツマーケティングっていう言葉があったかわからないですけど、そういう知識とか全くなくて、「ヒドラマーケティング」っていうのを、流行らせようと思ったんですよね。

ブログこそヒドラマーケティング

ヒドラとは、頭はいっぱいあるけど尻尾は1つというモンスターのことを指していて、これってブログと同じなんですよね。

ブログは、いろんなキーワードを拾って、アクセスを集めながら、その情報を配信している僕という存在を知ってもらうことができるということがわかったので、ブログをやっていこうと思ったんですよね。

小笠原さん
小笠原さん
これが、情報発信のきっかけになります。
編集長 久美
編集長 久美
なるほど~これがバッチリはまったんですね!
編集長 久美
編集長 久美
Photoshopの専門書も出版されてますが、ブログ経由で依頼が来たんですか?
小笠原さん
小笠原さん
詳しい経緯はわからないですが、問い合わせフォームはブログにしか出していなかったんで、Twitterでバズッた記事を見たとか、そういうことだと思います。
編集長 久美
編集長 久美
なるほど~。小笠原さんの飛躍のきっかけってブログですか?それともデザインコンテストで大賞を受賞されたことですか?
小笠原さん
小笠原さん
僕の中では飛躍した感覚って一度もないんですよ。

その都度、殻を破れてるなっていう感覚

ブログの記事がバズったり、Photoshopの専門書を出版したり、世界的なデザインコンテストで大賞を受賞したりしても、飛躍した感覚は一度もなくて、でも確かに昔と比べても確かに変わった感覚はあって、その都度、自分の殻は破れてるなというのがあります。

デザインコンテストに挑戦することも、ちょっと最初は、「自分なんかいいのかな」とか迷いもあったんですよね。でも、やってみてやるからには、大賞とりたいじゃないですか。で、実際にとれたら、飛躍はしてないんですけど、完全に殻は破れてるんですよね。

小笠原さん
小笠原さん
自分はブログで、デザインのことを教えているだけじゃない人というのを超えて、一応コンテストでグランプリ取ったぜって言える人になったわけですよね。なんかまあ、自分のアイデンティティが1つ変わるって言うか、そんな感覚はありますよね。
編集長 久美
編集長 久美
デザインコンテストで大賞を受賞されたデザインとか解説も、ブログに載ってるじゃないですか。すっごい細かいところまで作りこまれていて、デザインがけっこう好きだって言っても、あそこまでのクオリティになるまで、頑張りきれないで挫折しちゃうかなとか思うんですけど、想像を超えるぐらいの努力をされたんじゃないのかなーとか思ってたんですけど・・・
小笠原さん
小笠原さん
感覚的には・・・例えば、デザインコンテストに参加するとなったときに、多分当時の技術では、その大賞をとった作品は作れなかったと思うんですね・・・
編集長 久美
編集長 久美
え!そうなんですね!
小笠原さん
小笠原さん
じつは今もそうなんですけど・・・

デザインコンテスト大賞受賞作品解説ページはこちら

当時の技術では作れない作品を作ったってどういうこと?

例えば世の中にはプロフェッショナルの人とかいるじゃないですか。僕はもう色々なことをやってきたんですけど、ランディングページオンリーのプロフェッショナルではないじゃないんですよね。

コピーライティングもやりますし、情報発信もやりますし、ある意味では色々やっているんですけど、コピーライターならコピーライターオンリーを突き詰めた人とか、WEBデザインを突き詰めてきた人とか、そういう、その道のプロには勝てないんですよね。

あのデザインコンテストも、プロアマ問わずで、世界のクリエイターがもう自由に参加できるようなコンテストだったんで、そこで戦うってことは、画像のコラージュとか構成とか世界観の作り方とか、全部ひっくるめてかなりのトップレベルの人と勝負しなきゃいけないなっていう風になった時に、自分が「すげえなあっ」て思う作品を、たくさん見たんですよ。

小笠原さん
小笠原さん
それは努力というよりは、このレベルじゃないとトップはとれないなっていう作品を見ると、スゲー良い作品があるんですよね

感覚を取り入れるとは?

良い作品をたくさん見て、そのときに感覚を取り入れるんですよね。そこから作品をコンセプトに沿って作品を作り出すってなったときに、そのレベルに達さないとずっと自分が気持ち悪い状態になるんですよね。

自分のレベルとトップレベルの差は、「自分はこんなしょぼいのしか作れないのか」って思うわけなんですが、トップレベルの感覚を取り入れているんで、そこまでは自分をあげないと、気持ち悪い状態になるんですよね。

その気持ちを入れながら、自分が納得するレベルまで、いろいろ足したり引いたりして、最終的に納得したっていうところまでいくと、今の現在地よりも全然レベルの高いものが作れるって言う感覚があるんですね。

小笠原さん
小笠原さん
これは今でもあります。

技術は勝手についてくる

トップレベルのレベルを吸収して感覚を吸収したところでスタートすると、自分の限界を超えたところを作れるし、最終的に完成させられるって言うのがあるんですよね。

それは、10年間デザインを学ばなきゃいけないとか、そういうことではなくて、それを表現するために、「切り取りってどうやればうまくできるかな」いろいろ試してみるんで、勝手に技術ってついてくるんですよね。

小笠原さん
小笠原さん
だから感覚を最初に持っといた上でそれを作ろうと思ったほうが、技術はすぐにつくと思います。

丸パクリではなくて

トップレベルのものを見ると、このデザインいいな、ということでそのままパクってしまう人とかいるんですけど、それはもちろんダメですよね。

で、いろんな作品からこの構造はいいなとか、この作品のこのカラーはいいなとか、そういう寄せ集めみたいな感じとはちょっと違うんですよね。

これだと、1つの世界観が作れないので、自分で作品を作るときというのは、あくまでも「ここには勝てないな」っていうレベルものを集めて、その人たちの感性に自分を近づけていくと、自分のレベルを超えたものを作れるようになっていきます。

小笠原さん
小笠原さん
ここだけ、一応、変に伝わっちゃうとあれなんで・・・
編集長 久美
編集長 久美
デザインをするときの発想とかも、ちょっとおもしろいなと思うんですけど、言葉とかデザインとかも、いい作品をたくさん見ているから、思いつくんですか?

第3部へ続く

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