マツイヒロキさんと佐藤久美の対談【第3部】です。


【第2部】のインタビューでは、マツイさんが新聞社から独立された理由や、情報商材(企画)を販売するたびに大ヒットを生み出していたその秘密についてお聞きしました。
マツイさんのおもしろさの追求が始まり、日常のコンテンツ化や商店街構想もそうですが、マツイさんが目指されている「境界線をなくす」というお話もお聞きできたことが、本当にうれしいです。
「境界線を作るのではなく、もっと自由でいいんだよ」ということを伝えるために、いろんな実験や検証、整理などを、マツイさんは1日中やられているということもわかりましたので・・・
【第3部】では、マツイさんがどんな1日を過ごされているのか、ということから始まり、そこからつながる集客のお話、マツイさんが今、一番伝えたいことについて、お聞きしました。
とにかくしゃべる!マツイさんの1日
こちらのインタビューをお聞きいただいてもわかると思いますが、とにかくマツイさんのお話はおもしろいんですよね。マツイさんからどんどん言葉があふれ出てきますし、そのお話は漫談を聞いているような、落語を聞いているような、独特なリズムがあります。
独特なリズムがあるからこそ、マツイさんのお話は長時間でも聞けるわけで、その秘密が、とにかく1日中話している、ということだったんですね。
マツイさんは人と話す機会が多く、外で会って話すだけでなく、通話アプリを利用して遠隔でもお話をされるそうです。さらに、人と話すだけではなく、自分ひとりで収録する、音声コンテンツを1日中収録されています。
企画立案から販売までのプロセスをすべてお1人で
1つの商品を販売するためには、企画立案から資料作り、集客などのプロモーション計画、販売ページの作成など、少し考えるだけでもやることがたくさんありますよね。
でも、マツイさんは毎月、1~2本の商品は販売されています。しかも、商品として提供されるPDFの資料も、けっこうなボリュームなわけですが、これらすべてをマツイさんお1人でやられているとのこと。
毎月1~2本でも「すごいハイペース!」と思うわけですが、マツイさんご自身は、商品の販売ペースは相当遠慮されているそうです。
それこそ、マツイさんは並行していろいろな企画をされていますので、マツイさんが商品を販売したいタイミングで、新発売をしてしまったら、まったくジャンルの違う商品が3つくらい一気に重なってしまうんだとか。
商品もマツイさんのペースで出しすぎてしまったら、嫌がらせになってしまうので、今の毎月1~2本程度に抑えていらっしゃいます。
集客の概念がない!?5年間かけてマツイさんがやられてきたこと
2012年まで、マツイさんは読者数3万人のメールマガジンをお持ちでした。現在も、購入者リストなどいろいろなメールマガジンはお持ちなのですが、現在のメインのメルマガ読者さんは300人ほどだそうです。
こちらはマツイさんの世界観や考え方を分かってくれる方だけに、メルマガ読者として残っていただくために、意図的に行ったことだそうです。これを行うことによって、残ってくれている300人の読者さんは、マツイさんのメルマガをずっと開封していて、マツイさんのことをわかっている人だけ、という前提が出来上がります。
マツイさんは少なくとも、この2、3年は全く集客をされていないそうです。集客せずに、マツイさん自ら代理で解除されたり、自然に解除になったり。しかも、マツイさんのメルマガは、「読みたい方はこちらに登録を!」というような、再エントリーを読者さんに促す場合が多いんですよね。
だから、この再エントリーに気づかないということは、普段あまりメルマガを読んでいないということなので、自然と読者さんがどんどん減り、今では、「読みたい!」と思ってくれている300人がマツイさんのコアな読者さんとして、残ってくれているということになります。
自動的に読者が増えてしまう仕組みとは?
この方法は、毎日自動的に読者さんが増えていく方法で、1日10人、多いときは1日で50人ほど読者さんが増えたそうです。マツイさんはコンテンツを膨大にお持ちなので、ご自身のコンテンツを使って、読者さんを自動で増やす仕組みを作られていました。
その仕組みとは、マツイさんのコンテンツを、「あなたのお客さんに配ってもいいですよ」という再配布のサービスになります。再配布権を持っていれば、アフィリエイトの特典にしたりできるので、自分で商品がなかなか作れないという方にとっては、非常にうれしいサービスです。
もちろん、細かい取り決めはいろいろあるのですが、マツイさんのコンテンツをただ再配布するだけではなく、「マツイさんのメルマガも近日中に配信されますよ」という風にしておけば、読者さんが自動で増えていくということになります。
お店こそ象徴
マツイさんは現在、ネット上に商店街(商店街構想)を作ろうとされています。もともとマツイさんがお店をやろうと思われたきっかけは、自分のお店なんだから、何をやってもいいじゃないか、ということを思われたからだそうです。
商店街構想では、STORES.jpというサービスを利用しています。STORES.jpは元々ネットショップの運営サービスなので、物販系の現物を販売するというのが前提ですが、デジタルコンテンツも販売することができますし、無料、有料どちらでも使えるんですね。
他にも、ニュース機能を使えば、ブログとしても使えるし、メルマガも配信できるし、この「お店をやる」ということ自体が、マツイさんが伝えたい「境目のない世界」の象徴でもあります。
一番、使い勝手が良かったのがSTORES.jp
ネットショップを運営するなら、STORES.jp以外にもサービスはあります。例えば、ワードプレスでショップが入るプラグインを使えば、ワードプレスでのショップ運営も可能です。ですが、完成まで時間がかかりますよね。しかも、カスタマイズとなると、当然、難しいこともあるわけですから、できる人とできない人が出てきてしまいます。
でも、STORES.jpであれば、操作も簡単なので、おすすめもしやすいことから、「STORES.jp」になりました。
脱構築、売ることを躊躇する議論から抜けよう!
お店という存在は、行けば商品を買う場所、または「何かいい商品ないかな~」と様子を見に行く場所なので、「お店」といった時点で、商品を売るという前提が出来上がっています。
お店だから売ることを躊躇する必要もないので、「売る」「売らない」の議論から、抜け出すことができる道具として、STORES.jpを使っているんですよね。
「コンテンツを作って売りましょう!」っていうだけだと、縦に長いセールスレターを書いたり、決済の手段はどうする?などという、いろいろな説明がいるのですが、お店であれば、こういう説明が要らないですし、やることも覚えることも減るので、コンテンツ販売の敷居が一気に下がります。
第4部へ続く